石灰は色々な特徴を持っていて、特定の物質を取り込んだり吐き出したりして 私たちの生活を支えています。
また、リサイクルに於いても優れた特徴を持っています。
漆喰(しっくい)は日本の伝統的な塗り壁材です。お城の白壁や、お寺の白い壁など伝統的な建築物などに使われています。
漆喰の特徴は、石灰石を一度焼き、それに水を加えて消石灰とし壁材に使用します。(実際の壁材には糊成分や、わらなどを入れ強度を増します)漆喰が水に溶け、固まる時に必要な物は二酸化炭素です。
水分を蒸発させながら空気中の二酸化炭素と科学的に結合しつつ徐々に堅く固まるのです。
漆喰を作る時に「加熱」して二酸化炭素を「放出」させますが、加水し硬化するときには「発熱」し二酸化炭素を「吸収」する特徴を持っています。
熱を入れたり出したり、吸収したり放出したり、おもしろい特徴ですね。
地理的には南は沖縄、北は北海道と、その温度差は80℃もあります。
周りが海に囲まれ、大陸との境目であり、降水量も多く、ジメジメした土地から、1年の半分も雪に覆われている土地まで様々な気候であります。
そんな日本で快適に過ごす知恵が「漆喰」には隠されています!
漆喰の壁は湿度の調節に役立ちます。微細な多孔質(穴の多く開いた)のため、湿度の高い時はその中に水分を吸収し、湿度の低いときは水分を放出し快適な湿度を調節してくれます。
また、消石灰(漆喰)は強アルカリの性質をもっているので、カビなどは発生せず、表面に付着したウイルスも強いアルカリ性により生きることは出来ません。
日差しを避けるために長く張り出した「軒」、それが作る「陰」、それを映す「漆喰の白壁」。
それが日本の伝統的な風景を作り出し「美」と「伝統」と「機能性」を兼ね備えた一つの「景色」として日本人と共に自然の中に溶け込んでいます。
ドロマイトプラスターは、ドロマイトという鉱物から作られます。
ドロマイトは一名、苦灰石とも言い、その主成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムからなっています。
ドロマイトを950~1100℃で焼成し、水和反応を経て粒子を調整してドロマイトプラスターができあがります。
昭和27年、日本工業規格の制定をみ、昭和29年には、日本工業規格許可商品となり、需要は著しく増加しました。
昭和44年より工期の短縮、省力化などの近代建築工法にマッチしたものとして、ドロマイトプラスターに繊維その他を完全配合し、現在で水を加えるだけで使用できる新製品(グラスファイバーすさ入りドロマイトプラスター)が開発されました。
昭和46年、不燃材料(第1092号)、昭和50年、防火構造(第169号)に建設省より認定されました。
●ドロマイトプラスターの製造会社をご紹介致します。
・宮田石灰株式会社