フレスコという技法を使った訳ではないと思いますが、およそ20000年前の洞窟に描かれたラスコーやアルタミラの壁画も天然のフレスコ画でしょう。石灰質の鍾乳洞壁が、生乾きの漆喰壁の役割を果たすことで長い年月を経ても描いた時のまま、劣化等が無く当時の色彩で残されています。
バチカン市国のシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロが描いた「天地創造」、「最後の審判」や、イタリアの教会に見られる壁画の多くがフレスコ画です。
日本では高松塚古墳が有名なフレスコ画となります。
油彩の発達によって表現手段としてのフレスコは絵画の主流から外れることになりますが、建築物に直接描画し、壁画としてモニュメントの役割を持たせるためにはフレスコしかありません。
他の絵画にない発色の強さと美しさを求め、フレスコを表現の方法に使う作家も居ます。
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