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この化学変化こそ、フレスコ画の特徴です。
また、漆喰など、形を作ることの出来る素材に色が付けられるのも特徴の一つでしょう。古来より日本には「こて絵」という技法があります。 こて絵は、左官が壁を塗るこてで絵を描いたもので、漆喰装飾の一技法です。法隆寺の金堂の壁画にもあり、神社仏閣や裕福な庶民の家屋にも施された例もあります。
ここでは、当協会が90周年を記念して作成した「祥雲図」を元にご説明致します。(ボンフレスコ法)
フレスコ画の代表的技法で、一日に描き上げられる分だけの壁面を作り、 その石灰が生乾きのうちに絵を描き毎日壁を塗り広げ絵を描いていく方法です。
基本的にやり直しの効かないフレスコ画では、実寸下絵を作るのが特徴です。 実際に取りかかる前に完成イメージを確実にしておくことが完成度の高い絵を作る秘訣です。
砂と消石灰を1:1から2:1の割合でよく練り、漆喰が乾ききる前に描き上げなくてはならない為、描けるだけの範囲に漆喰を塗ります。
壁落ち着いてきたら、下絵を壁に重ねて転写します。 その後乾かないうちに、漆喰を塗った場所に絵を描いていきます。
3、の作業を繰り返し完成させていきます。